Seedance 2.5のDraftモード:AI動画の試作で確認すること

Seedance 2.5のDraftモードを例に、試作してから仕上げる考え方を解説。被写体の一貫性、動作、カメラ、終わり方を確認し、PagePopで短いカットを試す依頼文や、修正・最終版のチェック方法を紹介します。

淡い紫の背景にクリーム色のフィルムを思わせる形が広がり、大きな曲線と黄土色の光が試作から完成への流れを表している

AI動画の試作で最も大切なのは、そのカットが目的を果たしているかを確かめることです。被写体は同じままか、必要な動作が実際に起きているか、カメラは正しい方向へ動いているか、最後に次のカットへつなげられる画面が残るかを見ます。解像度は細部の見え方を左右しますが、こうした判断の代わりにはなりません。

Seedance 2.5のDraftモードは、「試作を見てから最終版を決める」という明確な2段階の流れを採用しています。Volcengineの公式ドキュメントによると、480pの試作でシーンの構造、カメラワーク、被写体の動作を確認し、確認後はその試作タスクをもとに正式な動画を生成できます。この考え方は普段の制作にも役立ちます。まず失敗しやすい部分を一つ確かめてから、動画全体の制作を進めるか判断します。

「このカットで必ず実現したいこと」を一文にする

石橋の上で主人公が振り返る旅行動画を作るとします。生成前に、カットの目的を一文にしてください。人物が橋の中央まで歩き、立ち止まってカメラを振り返り、最後は安定した上半身の構図で終わる。

「映画のように、美しく、洗練されたカメラワークで」よりも、こちらのほうが確認しやすくなります。動作の開始、過程、終了時の状態が含まれているため、どれかができていなければ、次に直す場所がわかります。

あわせて、参考写真の髪型、上着の色、バッグの位置、橋の主要な構造など、変えてはいけないものを挙げてください。被写体がまだ定まっていない場合は、先に参考画像を整えてから動きを試します。動作の伝え方は、画像から動画を作るプロンプトの書き方も参考になります。

まず通常速度で再生し、その後に一時停止して確認する

1回目は通常速度で再生し、このカットで何が起きたのか理解できるかを見ます。最初から1フレームのきれいな光に気を取られないようにしてください。振り返るはずの人物が前へ歩き続けているなら、まだカットの目的を果たしていません。

2回目は冒頭、中盤、最後で一時停止し、次の項目を確認します。

確認項目見るところ修正依頼に使える表現
被写体の一貫性顔立ち、服、バッグ、重要な物が突然変わっていないか「振り返った後、上着が青から灰色に変わっています。参考画像の青い上着を保ってください」
動作の完了重要な動作を飛ばしていないか、始まりと終わりが自然か「人物が立ち止まっていません。歩くのをやめてから、ゆっくり振り返ってください」
カメラの方向接近、横移動、固定カメラが指定どおりか「カメラが横へ回り込んでいます。今回は正面の固定カメラにしてください」
物の位置関係手が服を突き抜けていないか、足が地面に接しているか、小物がずれていないか「手を上げると手のひらがバッグのストラップを突き抜けます。両手を自然に下ろす動作に変えてください」
終わり方の使いやすさ最後が安定しているか、次のカットやタイトルにつなげられるか「最後は人物が立ち止まった状態を保ち、急に別のシーンへ切り替えないでください」

セリフや環境音がある場合は、音だけでもう一度確認してください。セリフが最後まで入っているか、適切なタイミングで音が鳴るかは、映像の品質とは分けて判断します。

続けて調整する試作と、先に作り直す試作を分ける

調整を続けられる試作は、動作と構図がすでに成立していて、色、テンポ、局所的な細部だけが残っているものです。そのバージョンと依頼文を保存し、気に入っている部分を明確にしてください。次の修正で、正しい部分まで入れ替わるのを避けやすくなります。

先に作り直したい試作は、人物が明らかに別人になっている、重要な動作がない、空間のつながりがおかしい、最後の画面が使えないといったものです。解像度を上げても、主に変わるのは出力の細部で、間違った動作が自動的に正しくなるわけではありません。同時に起きる動作を減らす、カメラワークを簡単にする、より明確な参考画像を追加するなど、問題の範囲を絞ってください。

試作では見えにくい小さな文字、細い線、遠くの顔は、最終仕様でもう一度確認する必要があります。低解像度で問題が見えなかったからといって、最終版に問題がないとは限りません。

PagePopでは、まず短いカットを一つ試す

PagePopのアシスタントページを開き、動画制作に合うアシスタントを選んで、被写体の参考画像を用意します。今回は試しのカットを一つだけ作ると伝えてください。次の依頼文から始められます。

このプロンプトを試す
旅行動画を作りたいので、まず5秒、9:16のカットを一つ試します。
アップロードした写真を人物の参考にして、顔立ち、髪型、青い上着、斜め掛けのバッグを保ってください。
カットの内容:人物が石橋の上を前へ2歩進み、立ち止まり、ゆっくり振り返ってカメラを見ます。
カメラは固定し、回り込まず、シーンを切り替えないでください。字幕は付けず、セリフも不要です。
まずこの部分を480pで生成して確認させてください。ほかのカットはまだ作らないでください。
確認するポイント:人物の外見が変わらず、歩いてから振り返る順序が明確で、最後は立ち止まっていること。

この例での480pは、試しに作るクリップの出力条件です。この部分を十分に確認してから、変えたい点、完成させたい動画全体の長さ、最終的な画面比率と解像度を伝えます。

正式なバージョンが必要なら、「もっと高画質に」とだけ書かないでください。確認済みの参考画像、動作の順番、終わり方を残し、次に求める仕様を明確にします。生成後も、人物と動作を改めて確認してください。高解像度のクリップを別に生成しても、すべてのフレームが前のバージョンと同じになるとは限りません。

1回のフィードバックでは、主な問題を一つ解決する

修正依頼は、「残すもの」「問題がある場所」「今回の直し方」の3文にまとめられます。例えば、次のように書きます。

このプロンプトを試す
現在の赤い壁の背景、人物の服装、固定カメラは保ってください。
今の問題は、人物が振り返るときに顔が大きく変わることです。
今回は首を回す角度を小さくし、先に立ち止まってから軽く横を向く動作に変えてください。参考写真の顔の特徴を保ち、ほかの動作は追加しないでください。

人物、背景、動作、カメラ、色調を一度に変えると、何が改善につながったのかわかりにくくなります。毎回、目的に合うバージョンを選び、「最後が安定していて次のカットにつなげられる」のように具体的な理由を記録してください。「こちらのほうがきれい」だけより、次の判断に役立ちます。

試作がよければ、動画全体を確認する

一つのカットが合格でも、使えるとわかったのはその部分だけです。動画全体に組み合わせたら、前後のカットで服装、光、人物の位置、動作がつながっているか確認します。字幕が被写体を隠していないか、伝えたい内容にテンポが合っているかも見てください。

商品動画なら、商品動画の絵コンテ作成ガイドとあわせて、各カットが伝えるセールスポイントを確認できます。試作の段階では「カットで伝えたいことがわかるか」を先に解決し、完成時に細部、音声、動画全体のつながりをまとめて確認してください。

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