Nano Banana 2.1のパノラマ画像改善:横長の風景を自然につなげるには

川沿いのマーケットを例に、横長の風景の左右のリズム、奥行き、区域間のつながりを考えます。川岸と遊歩道をたどる確認方法、全体の構図プロンプト、部分修正の例を紹介します。

紫の水面と黄土色の川岸が、川沿いの店と遠くの石橋をつなぐ油彩画

Googleは2026年10月6日の更新履歴でNano Banana 2.1を発表し、画質、指示への追従、人物の一貫性、文字の描画を改善したと説明しています。中でも公式モデル説明には、高解像度の横長画像やパノラマ画像に生じるタイル状のアーティファクトを修正したことが挙げられています。

創作の観点では、継ぎ目は連続した風景を考えるうえでの一要素です。川沿いのマーケットを横長の画像にするなら、どこをにぎやかにし、どこに視線の抜けをつくるか、川岸や建物、人々を左から右へどうつなげるかも決める必要があります。ここでは架空の夕暮れのマーケットを例に、画面全体の空間関係、プロンプト、修正方法を説明します。

パノラマ画像には左右をつなぐ一つの空間が必要です

ここでいうパノラマは、川沿いの一角を横方向に広く描いた画像です。まず見る人の位置を決めます。川の対岸に立ち、同じ視点からマーケットを眺める構図にします。手前には水面、対岸の遊歩道には店や屋台、その奥には低い屋根の並びと木々があります。

こうすると、左右の風景に共通の距離と高さの基準ができます。画面中央に近い屋台は台の上まで見え、遠くの橋のたもとにいる人は小さく見えます。川岸の線は遠近法に沿って緩やかに変化しても、右側で突然店の2階の高さまで上がってはいけません。同じ屋根の並びが、画面の途中から見下ろす角度に変わるのも不自然です。

横長の構図の魅力は、空間に沿って視線を動かせることです。目をとめたくなる場所がいくつかありながら、それらが同じ川辺にあると感じられる画面を目指します。

マーケットを三つの区間で構成し、つなぎ目にも内容を持たせます

画面を大まかに左、中央、右の三つに分け、それぞれの役割を決めてから細部を書きます。

区域主な内容隣の区域とのつながり
左側川沿いのカフェ。入口の前に少し椅子があり、静かな雰囲気店の前の遊歩道が中央の屋台へ続き、石造りの柵も川に沿って延びています
中央異なる二つの屋台と、買い物をしている少人数の客人々が遊歩道の一部を使いながら、橋のたもとへ向かう通り道は残っています
右側開けた橋のたもとと遠くの石橋。物は少なめ川岸と石造りの柵が橋の入口へ自然につながり、水面の流れも連続しています

三つの区間を同じようににぎやかにする必要はありません。中央は密度を高め、両側には余裕を持たせると、視線を休める場所ができます。どの区間も店、電飾、人々で埋めると、横長の画像が同じ装飾の繰り返しになりがちです。

区域をまたぐ要素は、特にはっきり書きます。例えば、カフェ、屋台、橋のたもとをつなぐ遊歩道は、距離に応じて幅が変わるはずです。中央で広場になったり、右側で突然消えたりしないようにします。木は繰り返し登場しても、間隔、大きさ、枝ぶりに変化をつけます。同じ椅子と客の一組を、別の区間にそのまま複製するのは避けます。

遠景も全体で計画します。同じ屋根の並びと木々を背景に通し、空と遠くの地平線が連続するようにしてから、屋台の屋根で隠れる場所を決めます。隠れた部分は見えなくても構いませんが、再び見える位置では前後がつながっている必要があります。

プロンプトでは全体の関係を先に示し、各区域の細部を後に書きます

「川沿いのマーケット、カフェ、石橋、きれいな照明」だけでは、物は挙げられても、それらがどう共存するかは伝わりません。最初の依頼は、例えば次のように書けます。

このプロンプトを試す
夕暮れの川沿いのマーケットを、横方向に広がる一枚の風景画像として作成してください。見る人は川の対岸に立ち、同じ固定された視点からマーケット全体を眺めています。前景は連続した水面、中景は対岸の遊歩道と石造りの柵、背景は一続きの低い屋根の並びと木々です。

左側には小さなカフェを置き、入口の前には椅子を2脚置いてください。中央には見た目の異なる二つの屋台と少人数の客を配置します。右側には開けた橋のたもとを残し、遠くに石橋を描いてください。店の前の遊歩道は屋台を通って橋のたもとへ続き、石造りの柵は橋の入口へ自然につながります。中央は密度を高め、両側はゆったりとさせ、三つの区間を通り道と視線でつないでください。

画面全体に、左側から差す夕暮れの柔らかな光を当ててください。人、木、建物の大きさは距離に合わせ、水面と遠景の線は連続させてください。同じ屋台、客、椅子の組を複製せず、文字やコマ割りの枠線は入れないでください。

構図のラフがある場合は、この依頼文と一緒に渡し、どの位置関係を残したいかを説明できます。まずカフェ、屋台、橋のたもとの大きさと配置を確認し、その後で屋台の商品や店の外壁の色などを加えます。細部を増やすほど、それらを収める画面全体の安定した空間が必要です。

区間ごとに見ながら、隣り合う区間の間も確認します

最初の画像ができたら、まず縮小して全体を見ます。中央が混みすぎていないか、橋のたもとに開放感が残っているか、目立つものが一か所に集中していないかを確認します。その後、拡大して川岸に沿って左から右へ見ていきます。

一つの店や屋台だけに注目せず、隣り合う二つの区間を一緒に見ます。石造りの柵を屋台の屋根の後ろまでたどり、右側で再び現れる位置を確認します。屋根の並びと木々に沿って遠景を見て、隠れた先で急に高くなっていないかを確かめます。左右の人物を比べ、同じくらいの距離にいる人の大きさが近いかも確認します。各区間を単独で見るときれいでも、つなげると一つの空間に見えない問題を見つけられます。

次は別の線に沿って戻ります。遊歩道が店の入口から橋のたもとまで続いているか、人々が通り道を完全にふさいでいないか、同じような木や客の一組がほぼ同じ姿で二か所に現れていないかを見ます。複製されたものには目立つ継ぎ目がなくても、風景の説得力を損ないます。

修正するときは、画像全体を文脈として残し、直したい位置をマークします。PagePopでは、現在の画像を渡し、自然な言葉で修正内容を説明して、具体的な区域をマークできます。フィードバックには、問題、つなげる相手、残す要素を一緒に書きます。

このプロンプトを試す
マークした中央の屋台と右側の橋のたもとの境界を修正してください。ここで石造りの柵が突然高くなっています。左側の柵の向きと遠近感に合わせて延ばし、橋の入口へ自然につなげてください。二つの屋台、客の位置、橋のたもとの余白、遠くの石橋、画面全体の夕暮れの光と色は残してください。

「右側をもっときれいに」では、区域をまたぐ関係が伝わりにくくなります。どの線が途切れ、どこにつながるべきかを示すと、風景の関係を軸に修正できます。次の画像では、マークした区域の両側も一緒に見て、つながりが改善し、元の空間のリズムも残っているかを確認します。

継ぎ目が減っても、画面全体の空間が自然かを見ます

Googleが今回発表した横長画像の改善によって、タイル状のアーティファクトが具体的な注目点になりました。作り手はさらに、風景全体をどう広げるかを決める必要があります。カフェの静けさ、中央のマーケットのにぎわい、橋のたもとの開放感が、同じ川岸に沿って自然につながるかを考えます。

仕上げでは、もう一度画像全体に戻ります。カフェから遊歩道に沿って橋のたもとへ、視線が自然に進むでしょうか。水面から遠くの屋根へ、距離と奥行きの関係が一貫しているでしょうか。細部が明確で、隣り合う区域がつながり、全体のリズムに変化があることで、横方向に眺めたくなる連続した空間になります。

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